シクラメンの育て方

Q&A

葉と花が突然しおれてしまったのですがどういう状態が考えられますか。
土を触ってみるとしめっているので水切れではないと思うのですが、水のやりすぎでしょうか。
A.

ご質問の状態ですが考えられることとしては、水分が多いことによって根が弱くなっている可能性があります。
お客様のシクラメンは土の上から水をやるタイプでしょうか。それとも下の受け皿に水をためておくタイプでしょうか。
どのタイプでも一旦土が乾くまで水をやらず、日陰の涼しい場所(凍らない程度なら大丈夫です)に置いてみてください。
乾いてからもう一度土の上から水をやり、葉と花がパリッとしてきたら元の場所に戻して大丈夫です。

ただし、根が弱ったままなので水やりは乾いてから、少しだけでこまめにしてください。
受け皿の下に水をためるタイプの場合でも上から水をやり、あまり受け皿の下に水がたまらないようにしてください。
パリッとしない場合は根のダメージが大きくなっているので、その場所で水を控えめにしてしばらく置いて様子を見てください。
しばらくして元のパリッとした状態に戻れば大丈夫ですが、元に戻らない場合は根が枯れてしまっているため、そのまま枯れてしまう可能性もあります。
なお、当園のシクラメンは元々空気をたくさん含んだ用土で栽培しているため、根に空気が常に回りやすくしてあり、このような症状になりづらくしてあります。

去年のシクラメンの種から発芽しました、このままで大丈夫でしょうか?
植え替えるとするならいつ頃どのようにすれば良いでしようか?
A.

シクラメンの種から発芽したということですが、そのまましばらく育てて大丈夫です。
葉が3枚程度まではその状態で、水を切らさずに育ててみてください。
液肥(ホームセンターにあるもので結構です。)を通常より薄めに施すとより良く育ちます。
葉が3枚に達したところで2.5号~3号の鉢に植え替えます。
植え替えの用土は、赤玉土小粒6:腐葉土4くらいが適当です。
やがて6月頃になりますと葉も増えて鉢中の根が回ってきます。
このようになると2回目の植え替えになります。
鉢の大きさは5号サイズが適当です。
ここでは用土に空気を含んだ方がいいため、赤玉土小粒3:赤玉土中粒3:腐葉土4くらいが適当です。
肥料は市販の緩効性肥料(ゆっくり効く肥料)を少し混合してください。
夏の時期、シクラメンは暑さに弱いので日陰に置いておきます。
秋になりましたら、市販の液肥を施しながら、「葉組み」という作業をします。
これをすることによって新芽に光が当たり、葉が増えます。
葉組みの方法は株の中央にある伸びた新しい葉を外側に出すのが基本です。
このようにして冬に花を咲かせることができます。
大雑把に1年間の流れをご紹介しました。
文章だけだと難しいと想いますが、どのようなご質問にもお答えいたしますので、どうぞチャレンジなさってみてください。
また、生産中のシクラメンの様子がホームページで分かるようになっているので、そちらもご参考にしてみてください。

花や葉が枯れ始めました。また花が咲き終わった物の管理はどうすればよいでしょうか。
春先および夏場の管理はいかがですか。
A.

葉や花が枯れ始めたということですが、この時期(3月頃)になるとそのような葉や花が出てきます。
黄色くなってしまったり枯れた葉や花は速やかに根元から取り除いてください。
そのままにしていると病気の元になり、球根を痛める原因になってしまいます。
そうして枯れた花を取って、花がなくなった時点で夏越しへと移っていきます。
夏越しの方法としては2種類あります。
シクラメンは球根植物(正確には球根に見えるのは茎です)ですので、夏の間球根を休眠させるかしないかの二つです。
まず休眠させない方法ですが、花が終わってもそのまま水やりをして、雨を防げて直射日光が当たらない涼しいところに置いて夏を越すやり方です。
もう一方の休眠させる方法6月頃に水を完全に切り、葉を全部枯らせた状態で夏を越させるやり方です。
どちらのやり方が良いかというと、経験上休眠させないやり方の方が簡単なようです。 休眠させるやり方は、夏の間涼しい場所がない場合や、6月頃に葉の枚数が極端に少なくなっているときに行ってください。
花が終わったシクラメンは植え替えが必要になります。
時期は4月頃に花が咲いていなければその時期に、4月頃に咲いている場合は、夏を越して9月頃に行います。
夏越しの方法はこれからホームページで随時更新していく予定ですので、そちらもご参考にお願い致します。